2023年度　ほくでんグループ経営計画の概要

　平素は、ほくでんグループの事業へ格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
　2022年度は、燃料価格や卸電力市場価格の高騰等により、電力供給コストが電気料金収入を大きく上回る状態が続き、当社の収支・財務状況が大幅に悪化しました。経営の健全化を図り、燃料の安定的な調達や電力設備の保全にしっかりと対応することで電力の安定供給を継続していくため、電気料金の値上げを実施させていただくこととしました。現下の厳しい経済情勢において、お客さまには、一層のご負担をお願いせざるを得なくなったことにつきまして、改めて深くおわび申し上げます。
　電気料金の値上げについては、お客さまに分かりやすい丁寧な説明を尽くすとともに、省エネ診断やZEBコンサルティングなど少しでもご負担軽減に繋がるサービスにも注力してまいります。また、規制料金の値上げ申請にあたり、これまで進めてきた経営効率化の取り組みに加え、今後のさらなる経営効率化の深掘りをし、合計で約650億円の効率化を行うこととしました。
　これらの取り組みを確実に実行することにより収支を好転させ、財務基盤の早期回復に繋げていきます。
　泊発電所については、昨年10月、新規制基準の適合性審査において「震源を特定せず策定する地震動評価」について「おおむね妥当な検討がなされている」との評価をいただきました。引き続き、早期再稼働の実現に向けて残る審査項目に総力を挙げて対応するとともに、審査の状況や当社の取り組み等についても積極的に情報発信していきます。
　至近では、道内に進出する世界最先端の大規模半導体製造工場およびその関連企業への対応や、データセンターなど道外企業の誘致、さらには洋上風力をはじめとした再エネ電源導入拡大への対応など、事業機会とその領域は大きく拡大しています。電力を安定的にお届けしつつ、グループの総合力強化による脱炭素化や地域との共創といった課題解決を通じて、持続的な成長を実現し、北海道の経済やお客さまの暮らしを支えるという、変わらぬ使命を果たしてまいります。
　電力業界において一般送配電事業の中立性を損なう事案が発生したことを踏まえ、より一層、あらゆる業務においてコンプライアンスを徹底していきます。
　ほくでんグループの事業運営に、引き続き一層のご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

【添付資料】

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