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定期的(毎月)に通報連絡し、公表した事象(区分Ⅳ)(2024年2月)

気象観測設備のうち、気温、湿度の不信頼データの伝送について

  1. 事象の概要

    2024年2月19日(月)に、2月16日(金)~2月18日(日)の気象観測データの記録を確認していたところ、2月17日(土)の6秒周期で収集された気温、湿度の6秒値データのうち1個が異常な値(気温:-20℃、湿度:0.0%)であることを確認しました。
    このため、泊発電所から北海道原子力環境センター(以下、「環境センター」という。)へテレメータ伝送している当該6秒値を使用して計算した2月17日(土)午前4時00分の10分値データ※1について、不信頼データとしました。

  2. 推定原因と対策

    気温、湿度のデータは気象観測設備制御盤※2内の入力処理部※3、信号処理部※4、演算処理部※5、出力処理部※6等を経由してテレメータ伝送されます。
    2月19日(月)に現場確認を行った結果、事象発生時刻において演算処理部に「入力値が異常であること」を示す記録が確認されました。その他の機器で異常を示す記録は確認されませんでした。
    また、2月20日(火)に気温、湿度計の点検を実施した結果、異常は確認されませんでした。
    これらの状況から、本事象は気象観測設備制御盤内の「信号処理部から演算処理部の間において、一時的なデータ破損等が発生し、演算処理部が演算できないデータが生成された」ことにより発生したものと推定しました。
    このため、3月25日(月)、本事象の要因の可能性がある信号処理部から演算処理部の間の機器(信号処理部、ハブ(HUB)※7、演算処理部)およびLANケーブル※8の交換を実施しました。(「気象観測設備概要図」参照)

  1. ※1:10分値データ
    10分の間に6秒周期で収集した100個の値を演算処理(平均)した値
  2. ※2:気象観測設備制御盤
    気象観測データを収集、処理、伝送を制御している機器等を収納した盤
  3. ※3:入力処理部
    検出した電気信号をデジタル信号に変換する機器
  4. ※4:信号処理部
    検出した測定値データを演算処理部に伝送する機器
  5. ※5:演算処理部
    信号処理部から受け取ったデータをテレメータ設備等の装置へ出力するための演算処理を行っている機器
  6. ※6:出力処理部
    演算処理部から受け取ったデータを電気信号に変換し、テレメータ設備等の装置へ出力する機器
  7. ※7:ハブ(HUB)
    信号処理部から演算処理部へ伝送するデータを中継する機器
  8. ※8:LANケーブル
    信号処理部から演算処理部へデータを伝送する通信線

(参考)発電所からのデータ伝送について

泊発電所では、モニタリングステーションやモニタリングポストでの環境放射線や気象観測所での気温、湿度などのデータをリアルタイムで環境センターに伝送しています。
さらに、これらのデータは、環境センターから岩宇4町村などへ伝送され公開されているほか、北海道および当社のホームページでも公開しています。