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定期的(毎月)に通報連絡し、公表した事象(区分Ⅳ)(2022年5月)

令和3年度第4四半期原子力規制検査結果について(泊発電所 代替緊急時対策所非常用循環フィルタユニットの点検不備)

  1. 原子力規制検査結果の概要

    2022年5月18日の原子力規制委員会において、令和3年度(第4四半期)原子力規制検査※1結果が原子力規制庁より報告され、その後、原子力規制委員会より、令和3年度(第4四半期)原子力規制検査結果が事業者に通知されました。
    その結果、以下の内容が「安全重要度評価:緑※2/深刻度レベル評価:SLⅣ(通知なし)※3」と判断されました。

  2. 指摘事項の内容

    • 泊発電所代替緊急時対策所※4の換気設備の一部である非常用循環フィルタユニットについては、3号機の第8回工事計画認可申請書に記載し、同申請書が認可された2006年4月28日以降は、泊発電所原子炉施設保安規定第118条(施設管理計画)の「6.保全計画の策定」に基づき、設備の点検計画を策定し、必要な機能が維持できるように管理を行うことが必要でした。
      しかしながら、フィルタユニット内に組み込まれているよう素フィルタ※5の定期的な交換および性能検査の計画が策定されず、その結果、当該よう素フィルタの性能検査を実施していませんでした。
    • このことは、泊発電所原子炉施設保安規定第118条(施設管理計画)の「6.保全計画の策定」を満足していないことからパフォーマンス劣化、検査指摘事項に該当し、「安全重要度評価:緑/深刻度レベル評価:SLⅣ(通知なし)」と判断されました。
  3. 当社の対応について

    当社は、当該よう素フィルタについて、性能を確認済の新品に既に交換を行っているとともに、よう素フィルタの交換および性能検査の点検計画を策定しました。
    今後は、点検計画に基づくよう素フィルタの性能検査を実施していきます。

  1. ※1原子力規制検査
    原子力規制庁の検査官が事業者の保安活動全般を対象に、必要とする情報や場所に常時自由にアクセスできる環境下で監視・監督するもの。
  2. ※2安全重要度評価「緑」
    「安全重要度」は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度の高い方から「赤」「黄」「白」「緑」の順に区分される。安全重要度「緑」は、安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準であるものに適用される。
  3. ※3深刻度レベル評価「SLⅣ」(SL:Severity Level)
    「深刻度レベル」は、検査指摘事項等の深刻度に応じて「SLⅠ」「SLⅡ」「SLⅢ」「SLⅣ」の順に区分される。深刻度「SLⅣ」は、原子力安全上または核物質防護上の影響が限定的であるもの、またはそうした状況になり得たものに適用される。「通知なし」は、原子力規制庁による規制対応措置が不要であると判定されたもの。
  4. ※4代替緊急時対策所
    泊発電所で重大事故等が起こっても円滑に対処できるよう高台に設置した緊急時対策所が使用できない場合に備えた代替の施設。
  5. ※5よう素フィルタ
    放射性よう素を吸着するためのフィルタ。

<参考>